うさぎを一人でお留守番させるのに重要なことを、実際の失敗談からお伝えしたいと思います。うさぎは1泊2日ならお留守番できる利口な動物だと気が緩んだ結果が最悪の事態を迎えることになるとは。。みなさんに同じ思いをしてほしくないので、ここに記録を残しておきます。
わたしが失敗した出来事。
私がまだ小学生だった頃、一羽のうさぎを飼っていました。見た目は真っ白でフワフワでかわいいかったのですが、オスという事もあり食欲が凄くて体は大きく太っており、うさぎにしては力が強い子でした。
陶器製の餌入れを噛んでひっくり返す様は、さながらちゃぶ台返しの様に見えた程です。 ある日の朝、いつものように餌をあげてうさぎに行ってきますと言い残し登校しました。 当時うさぎを入れていたゲージは太めのワイヤー製で、今うさぎ用として売られているものとほぼ変わらなかったのですが、出入り口の仕組みが少し違っていました。
今主流のうさぎゲージは横開きの出入りドアとゲージの間に針金を差し込んで開かないようになっていますが、当時使っていた物は上下に開閉して閉めたら取っ手をサークルの隙間にはめ込むタイプのものでした。要するに、力が強い私のうさぎが力を入れて噛むと空いてしまったのです。また、運悪くお庭に出る扉が開いていたため、親は仕事に子供は学校に行っている間に、うさぎはコッソリと抜け出したようです。どうやら庭の草を物色し、やがて敷地外へ脱走してしまいました。 帰宅してすぐにうさぎがいない事に気がついた私は、隣に住んでいた祖母と必死に探しました。
子供の頭でも、うさぎが車に轢かれないか、犬に噛まれたりしないか安易に想像できて胸が張り裂けそうでした。 しかし、いくら近所を一生懸命探しても見つからず、祖母も諦めようと肩を落とし、泣く泣く家路についたのです。 ガッカリと落ち込んで、空になったゲージを見るたびに涙が溢れるという日々が4日過ぎた頃でした。
近所の人がキャベツを作っているハウスの中にうさぎがいるよと教えてくれたのです。 私は学校に行かなければいけなかったので、祖母にうさぎを迎えに行って欲しいと頼みました。当時近所でうさぎを飼っていたのは私だけだったので、ほぼ間違いなくあのうさぎだと確信していましたし、食いしん坊のあの子らしいと思ったのです。 祖母の話によると、どこからか白い大きなうさぎが2、3日前からやってきて、近所の人がハウスで育てているキャベツを勝手にバリバリ食べていたそうです。
居心地が良かったのかしばらくそこに居座っていたようなのですが、うさぎがリボンをしていたので、飼いうさぎだろうと飼い主を探してくれていたとのことでした。 親切な方のおかげで再会を果たした私達は、母親と共にお礼とキャベツを食い荒らしたお詫びをするために、菓子折りを持ってうさぎを抱いてその方の家を訪れたのをハッキリと覚えています。 子供ながら恥ずかしいような申し訳ないような、しかし心からのありがとうを伝えました。
気をつけてほしいこと。
今、調べてみるとゲージから脱走するうさぎは意外といるようです。防ぐ為には二重ロックが効果的です。その後、わたしのうさぎのゲージにも設置されました。南京錠ではなくチェーンのものでしたが、脱走することはありませんでした。 うさぎはチェーンを噛んでカチャカチャしていましたが取ることはできなかったようです。 今はナスカンといううさぎ用のものがあり、手軽に二重ロックができるようになっています。うさぎの安全の為にも二重ロックをお勧めします。金額も高いものではないのでぜひ対策していただきたいと思います。また、ペットカメラを使った駆けつけサービスで監視しておけば万全の対応が可能になるでしょう!